軍 歌 演 習
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 華 の 軍 歌 係 生 徒     河 田   潤 
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  築地本校へ入学を許され、3 号として生徒生活を始めてから間もなく入校式や軍装の 着せ付けの写真を貰ったことを覚えていますが、その後上掲の軍歌演習の写真も配布され、いまだにアルバムの 1 ページを燦然と飾っています。
 海軍経理学校には「係生徒」の制度があり、先年発行の記念誌「築地、品川、垂水、 それから ( 続編 )」 資料 8 に 36期生徒の「係生徒名簿」が掲載されています。中には 弓道係、雪滑係など生徒生活の記憶に残っていないものもあり、他には特殊教室係、談話会係など何 を活動内容としていたのかがピンとこないものもありました。

 小生は体技関連には自信がないので軍歌係を選びました。上掲資料によると、一番人数 の多いのが軍歌係です。 9 名中、元気者の山野壽雄、浅野文雄、金子彰利は既に鬼籍に入り、地方在住の者もあり、消去法で首都圏に住んでいる小生が残っているだけです。表題の「華の軍歌係生徒」とは程遠い存在です。他の「係生徒」が60年前の垂水での生徒隊解散時、すべてその職務を解かれたのに、軍歌係だけが終生その職務からの解放は期待出来ません。
 軍歌演習の写真の話に戻りますが、これはプロの写真家による見事な俯瞰写真かとも思います。内外2重の輪を4列縦隊で、時計回りとその反対回りに躍動感溢れる瞬間を 捉えています。内回り隊列と外回り隊列の配員をどのように配分したら、内輪と外輪の 間隔を含めて最も美しい図になるかを事前に計算し、このように演出したのが 34 期軍歌係生徒 だとすれば、輪の中に見える 3 人の軍歌係こそ「華の軍歌係生徒」ではないでしょうか。 
 垂水で 35 期生徒を帽振れで見送ってから何度か小生も軍歌演習の指揮を執る経験をさせて貰いました。校歌や海軍4大軍歌はさておくとして、軍歌集の中で小生の好きな軍歌はその多くが、「海路一万五千余哩」で始まる「日本海海戦の歌」のような「一大叙事詩」で、他にも「勇敢なる水兵」や、このフアイルのBGMで流れている「上村将軍」(本HPのINDEX 8 「生徒時代の思い出と戦後の歩み」の中の高橋芳平君寄稿文『荒波吠ゆる風の日も』参照)等がありました。  
 ところが、軍歌演習の指揮を執る時いつも悩みとなったのが、時間が限られていて長大な歌詞を持つ「一大叙事詩 j を選ぶと、「 1 番から 3 番まで 」といった限定を行わな ければならないため、折角の起承転結を全うした歌唱が出来ないことでした。 軍歌ではないが「我は海の子」と、「海の進軍」を全曲省略なしで三六会総会で歌い、 その指揮を執らせて頂きたいと言うのが小生の夢です。
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    (参考)
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    我 は 海 の 子     曲を聴く 
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       海 の 進 軍        曲を聴く 
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 BGM 上村将軍 東京消防庁音楽隊(歌唱)